看護大学を卒業し、県外の大学へ進学したときに、地域の方が登下校中の子どもたちに「行ってらっしゃ~い」「おかえり~」と声をかけてくれることが当たり前ではないこと知りました。私は子どもの頃から、地域の大人に見守られ、育ててもらったのだなと改めて感じました。就職するにあたって、「自分の育った島根の子どものために頑張りたい、育ててくれた島根に恩返しがしたい」という思いが強くなり、島根の教員を目指しました。
日々、仕事をする上で、「報告・連絡・相談」を心がけています。現在の勤務校は、養護教諭が2名配置ですので、こまめに連絡・相談することで連携がとれ、安心して利用できる保健室でありたいと思っています。また、自分自身や子どもたちの成長を楽しむことも大切にしています。仕事をしていると、うまくいかないことや落ち込むこと、緊張することがたくさんあります。そんな時にも、「自分が成長するための経験なんだ!」と自分自身に言い聞かせながら頑張っています。毎日が勉強の日々ですが、子どもたちと一緒に楽しみながら成長していきたいと思っています。子どもたちが一生懸命に頑張る姿は、本当に素晴らしく、時には悩み、もがきながらも前に歩んでいく力強さを見ると、私も子どもたちの力になりたいと思います。子どもたちから学ぶこともたくさんあり、一緒に成長していけるところがこの仕事の魅力だと感じます。
現在の勤務校が、私にとって初めての大規模校ということもあり、怒涛の日々を過ごしています。1日の来室者数も多く、一日の終わりには「今日も疲れましたね~」と一緒に勤務する先輩の養護教諭と話しています。怪我や体調不良、悩み、なんとなく・・・さまざまな思いを抱えて来室する子どもたちに、忙しくても丁寧に向き合いながら対応することを心がけています。保健室からみえる子どもたちの姿は、保護者の方や担任の先生と比べると、ほんの一部、ほんの一面ではありますが、保健室の存在や関わりが学校生活を安心して過ごすことのできる要素の一つとなればと思っています。これからもどんな保健室・養護教諭でありたいかを考えて、ただ業務をこなすだけにならないように、努めていきたいです。