私は島根県の出身ですが、県外の大学に進学し、そのまま他県で教員として働いていました。結婚をして、子育てしながら仕事に励む中で、大好きな仕事も子育ても全力で頑張りたいという思いが強くなり、地元でサポートを受けながら生活しよう!と島根に帰る決断をしました。そのタイミングで現職教員が対象の「特別選考試験」のことを知り、これは帰るチャンスだと思い、島根の教員を目指しました。
他県で教員を経験したからこそ、島根の教員の組織力の高さを実感しています。どのような場面においても、一人ではなく、組織で対応策を考え、みんなで協力しながら実行する学校の体制に働きやすさを感じています。また、今まで自分がお世話になった先生方や地域の方など、自分が知っている方と出会う機会が増え、懐かしく思うことや感謝の気持ちを伝えられること、自分が同じ教員という立場で頑張っていることを伝えられることも嬉しいことだと思っています。自分が学生のとき、先生たちはこんな思いで仕事をしていたのか、こんな意図があって活動していたのか、など新たな視点で考えることができています。
教員として、常に笑顔でいることを心がけています。笑顔といってもヘラヘラと笑っているわけではなく、表情を大切にしています。目の前にいる人が暗い表情だったり、無表情でいたりすると、機嫌が悪いように感じさせてしまうことがあるので、学校にいる間はとくに明るい表情でいるようにしています。そのことで、子どもたちにも安心感を与えられ、少しでも居心地の良い空間になってくれるといいなと思っています。また、職員室にいるときも、明るい表情でいることで円滑にコミュニケーションがとれたらいいなと思って過ごしています。自分一人ではできないことも、周りの先生方の力を借りながら取り組んでいることも多くあるので、いつでもみんなが協力し合えるように明るい雰囲気をつくることを心がけています。
職場を離れたらなるべく仕事のことを考えないようにしたいのですが、そうはいかないことも多いので、時間を区切ることを意識しています。子育てもあるので、決めた時間に帰宅できるように「午前中にこれをする」、「帰るまでにこれをする」など、毎日すべきことをリスト化して過ごしています。また、他の人に迷惑をかけないものであれば、リスト化したことが上手くできない日があっても時間が来たら帰るようにしています。家に帰っても日々慌ただしくしていますが、それでも自分が好きなことをできる時間を確保しています。自分に対する「ご褒美DAY」をつくり、映画を見たり、ひたすら本や漫画を読んだり、買い物をしたり、その日はとことん自分のために自由に楽しんでいます。