私は東京都の出身で、中学時代までは東京で生活していました。しかし、もともと釣りや自然が好きだったため、離島にある水産単科の「隠岐水産高校」に進学し、3年間を学生寮で過ごしました。その3年間の中で、たくさんの先生方にご指導いただき、国家資格を取得したり、生徒会長を務めさせていただいたりと充実した高校生活を送ることができました。先生方のご指導のおかげで希望する進路に進むこともできました。元々教員になりたいと考えていた私は、大学で教員免許を取得し、就職するにあたり、自分が好きな「水産」の分野でお世話になった島根に恩返しがしたかったため、島根の教員を目指しました。
島根の教員になって一番良かったことは、生徒の成長をより間近で、日々感じることができる点です。島根県は「しまね留学」を推進しているように、公立高校の寮の保有率が全国一となっています。そのため学校だけでなく、寮でも生徒と関わる機会がとても多く、生徒の成長をより間近で感じることができます。また、寮生活の生徒と共に過ごすことで、学校生活では見られない姿を見ることができ、生徒と接する上で生徒目線に立つことができます。
1人1台のタブレット端末を活用した相互型の授業を行うなど、生徒だけでなく自分自身も楽しめる授業づくりを心がけています。そのため、教材研究には時間を多く費やしています。教師がしっかりと授業準備を行うことで、生徒も意欲的にいきいきと授業に取り組めます。独りよがりな授業にならないことが大切ですが、教師が楽しく行える授業は生徒も楽しめると思っています。
休みの日は趣味の「競技かるた」を楽しんでいます。漫画や映画で話題にもなった百人一首を使ったものです。また、国語の授業の時間で百人一首かるたに取り組む際には、私もサポートに入り、読手を務めたり、生徒とかるたをしたりしています。その他にも、釣りやマリンスポーツなどを休日にすることが多く、釣った魚を水産の授業で使用し、解剖・観察することで、生徒の興味付けを行っています。