しまねの先生ナビ 島根県教員採用情報サイト

採用情報

校種・職種紹介

島根県立
浜田水産高等学校

[高等学校教諭(水産)] 野津 紗也佳

海への憧れを胸に、
教員として人のためになれる仕事をしたい

海が好きだった私は、中学の頃から水産系の大学に行きたいと思っていました。高校は普通科でしたが、ヨット部に所属し、魚を含めた海への憧れをますます強めます。漁師という選択肢もあったのですが、熱心に進路指導してくれた顧問の先生の影響で、人のために一生懸命になれる教員という仕事もいいなと思い始め、この道を選びました。ちなみに、漁業系の教員になるには、船舶の免許(海技免許)が必要となります。私が進学したのは鹿児島大学ですが、ここでは水産の教員免許を取得。その後、海技免許取得のために東京海洋大学の専攻科に進学し、そこで一年の半分を船に乗り、もう半分を東京のキャンパスで勉強するという学生生活を送りました。

船に乗りマグロ漁へ。
リアルな実習を支える指導教官という仕事

授業では座学と実習の両方をこなします。実習は、船の操縦やロープワークなど、船を動かす上で必要な実技がメインに。そして、2年生になると水産練習船・神海丸に乗船してマグロ漁に向かいます。約2か月間、生徒は船内で共同生活を送りながら、航海当直や船体整備を行ったり、マグロ延縄操業を行ったりします。初めての集団生活の上に船での暮らしとあって、生徒の中にはホームシックになる子も。ストレスやトラブルも付きものですが、そのフォローが私たちの役割です。もちろん安全管理や、怪我なく作業を終えることも大事であり、下船まで気を抜くことはありません。でも、達成感は大きく、実習を終えた生徒は皆、ひとまわりもふたまわりも成長します。

他にはない魅力的な学びを通して、
生徒たちの目標を一緒に叶えたい

出勤前に趣味のサーフィンを楽しむほど、私は海が好きなので、島根を勤務地に選んだことは正解でした。この学校に来る生徒たちもまた、船乗りになるという明確な目標を持っている子が多く、数ある水産系高校のなかから選んで寮に入る子たちは特に、その意識の高さに刺激を受けます。また、学校には実際に船に乗っていた現場経験豊富な教員も多くいて、教科書の枠におさまらない豊富な経験談が聞けることも魅力。私自身、生徒たちに面白いと思ってもらえる授業ができるよう工夫を重ね、自学によるアップデートを欠かすことがありません。生徒一人ひとりと密に関われるタイミングに恵まれたこの場所で、もっと海の素晴らしさを伝え、子どもたちの未来を後押ししたいですね。