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採用情報

校種・職種紹介

島根県立
益田養護学校

[寄宿舎指導員] 中村 太郎

運命的な出会いが道を切り開き、
Uターンを決意

小中高と野球漬けだった僕は、教育関係の仕事に携わる両親が薦めるまま教育学部の教育福祉学科へ進学しました。でも、ここでの出会いが今ある道へ導いてくれたのです。きっかけは大学2年生のときに入ったゼミ。そこに新しく来られた先生(のちの恩師)が特別支援の専門だったのです。それまでと違い、障がいの特性や、さまざまな支援の在り方など、特別支援教育という学びから得られる知識は新鮮で、目からうろこの連続。さらに運命的だったのが、先生が感覚運動キャンプと題して行うフィールドワークの場所が、地元にある益田養護学校だったこと。まさか帰省を兼ねて実習することになるとは思ってもなく、その頃から益田に帰ろうという想いも湧いてきました。

気づきに満ちた共同生活で、
日々自分の成長を実感

現在、寄宿舎では20名の生徒が暮らしています。食事や洗濯、掃除など、彼らの生活力と自立をサポートするのが私たちの仕事。さまざまな個性を持った子たちなので、きめ細かな支援が欠かせませんが、勉強させられることの方が多く、それが魅力ですね。また、生徒たちはここから学校に通い、終わると帰ってくるのですが、家庭に代わる部分を担う私たちも学校の一部であるため、切替えやメリハリをつけるために生徒との距離感を大事にしています。余暇は一緒にたっぷり遊んで信頼関係を築く、でも職員室に入る際は礼儀を守るなど、オンとオフの使い分けです。僕自身は、一番はお兄ちゃんでいたいと思っていますが、たまにお父さん的になることもあり、立場を柔軟に持ち合わせつつ、関わりやすい存在でいれたらと思っています。

喜びを分かち合い前向きな気持ちを後押しできる、そんな場所でありたい

やりがいはやっぱり、子どもたちの成長が見られること。それは寝食を共にしてこそ共有できる喜びでもあります。学期ごとにイベントを開催するのですが、自分たちで企画して準備までして、それもけっこう楽しいんです。あと、新しく結成した折り紙同好会では、近くの保育園と交流することも。作品をプレゼントしたり、教室を開いてみたり、誰かと関わる気持ちが前向きになり、笑顔が増えていく様子は、近くで見ていて本当に嬉しいです。最近、採用されて11年目にして初めて、卒業生から「先生みたいな人になりたい」という言葉をもらいました。僕が地元である益田に帰り、良さに気づいたように、生徒たちもここでの生活を誇りに思ってもらえたら最高ですね。