紹介映像
できなかったことをできるように、
その達成感を共有したい
私は幼い頃から音楽とふれあってきました。そのなかで、できなかったことができるようになる達成感、常に新しい知識をインプットしていく喜びを感じてきました。その成長過程の様々な場面を支えてくれていたのが、“先生”という存在です。小中高をはじめ、習い事でも、周囲の大人から教わる知識や考え方はとても新鮮で、将来自分も何かを教えられる側に立ちたいと思ったのが、教員を目指したきっかけでした。また、音楽にさまざまなジャンルがあるように、人にもそれぞれ短所や長所があります。特別支援学校の生徒たちは特に、苦手なことが多いのですが、彼らが不得意を克服する姿は、私がそれまで味わった達成感をさらに実りあるものにしてくれ、今、日々充実しています。
いろんな感情を分かち合いながら
豊かな人生を歩めるように
音楽には限界がありません。いろんな時代だったり、世界各国の伝統や芸能だったり、新しい作品や作曲家がどんどん出てきて、楽器のメカニズムも進化しています。生徒たちのなかには、なかなか自分の知らないジャンルに手が伸びない子もいますが、私の役目はもっと音楽の良さや魅力を伝えること。学校生活も日々いろんなことがありますが、困難と向き合ったり、自分だけで解決しようとするのではなく周囲にアドバイスを求めたり、社会のなかで誰かと関わりながら成長していく力をつけてもらいたいと思っています。何かを知ろうとする探求心は、合唱など音楽を通してもできること。さまざまな感情を共有することで人生を豊かに歩んでもらいたいですね。
人と人が深くつながり、“ご縁”を大切にするのが島根の魅力
私は山口出身ですが、大学から島根に移り住んでから“ご縁”という言葉がとても身近になりました。人と人のつながりを感じる場面の多い島根では、このキーワードが深みを増すばかり。生徒からも保護者の方々からも、常に信頼される教員でありたいと思っていますが、まずは出会ったご縁を大切にしたい。その上で、例えば相談を受けたときは、なるべく早く返答してあげるなど、想いや勇気をもって言葉にしてくれた生徒の気持ちを、きちんと受け止めたという姿勢が伝わるよう心がけています。生徒たちにもまた、人と関わる喜びを大切に、自分の意志をしっかり持ちながらも相手を尊重し、理解し合って、つながる経験を積み重ね、社会へとご縁をつなげてほしいと思います。
