理系クラスである2年3組のクラス担任。専門は数学で、数学の授業、探究活動のサポート、ホームルームの授業を行っています。生徒会も担当しており、生徒たちの活動のサポートを行います。部活動は、かるた部の主顧問を務め、小倉百人一首かるた専門の地域指導員の方や卒業生の方の協力のもと、部活動の指導を行っています。
高校生のとき、周りの先生や友人に、「教員に向いているんじゃないか」と勧められ、教職に興味をもち始めました。そのまま教育学部に進学し、教育実習に行ったり、学習支援のボランティア活動に取り組んだりする中で、その面白さに改めて気づき、教員として働くことを決意しました。
数学は、答えは一つでもいろんな解き方があることが面白いと思います。また、複雑な図形や数量関係を数式や記号でシンプルに考えることができるところは魅力に感じます。授業中に生徒の反応を見ていて、「分かった」という表情が見られたときや、試験の解答に授業で教えたような解答が書かれているときなどは嬉しいです。
講師として中学校でも働いたことがありますが、高校生はやはり大人だと感じますね。とは言っても、友達とは違いますし、あくまでも教員と生徒なので、接し方には気をつけています。
高校生は卒業後、人によっていろいろな道に進みます。そこで決めた進路が将来に影響します。そんな進路選択の時期に、一緒になって相談したり考えたりできるのは、高校教員の魅力の一つだと思います。
担任しているクラスでは、定期的に個人面談を行い、どういう進路を考えているか、今何を頑張らないといけないかなど、個別に話す時間があります。その時には、その人自身に向けたアドバイスができるので、その生徒の性格や、どういうことが得意かということを意識して話すように心がけています。生徒一人ひとりとじっくり話す時間が、教員をしている中でも好きな時間です。
大学卒業後は、広島県で教員をしていました。もともと島根で働きたいとは思っていましたが、県外で4年間ほど勤めました。やはり地元に帰りたいという思いがあり、働きながら、島根県の採用試験を受験し島根で教員になりました。
実際に島根に帰ってきてよかったなと思っています。島根には地元の知り合いと関わることも多いですので、安心感があります。同じように教員になった同級生と再会できたのも、島根に帰ってきたからですね。
また、かるた部の顧問をしているのですが、地域指導員の方とか、卒業生の方がたくさん練習に来てくださいます。私自身、かるたの経験はなく、技術的な指導はできません。そういった方々がくださる専門的なアドバイスや、試合の相手をしていただけることで、生徒の練習が充実することがとても助かっています。地域をあげて部活を支えていると感じますね。